2018年8月16日木曜日

CADWe'll Tfasで自作した3D部品を配置する方法

目的

CADWe'll Tfasで自作した3D部品を配置する方法を紹介する。


背景

生産機器など基本シェイプでは物足りない3D部品を配置したい。

概要

  1. 3Dデータを製作する。
  2. Tfasで3Dデータを部品として登録する。

必要な物

  1. CADWe'll Tfas (本稿はTfas 10Eを使用)
  2. Tinkercad https://www.tinkercad.com/
    WEB上で動作する3Dモデリング・ソフト、無償。
  3. MeshLab http://www.meshlab.net/ / DL
    3Dメッシュ・エディタ、無償。本稿では3Dデータ変換用として使用。

3Dデータを製作する

  1. Tinkercadにアクセスし、サインアップ(サインイン)する。
    アカウントは Autodesk A360アカウントと共通。
    画面右下に Language(言語)設定があり、日本語も提供されている。

    Tinkercadの基本的な使い方は、標準提供されるレッスン(全6項)で学べる。
    レッスンは日本語も用意されている。レッスンが英語だった場合は、TOP画面に戻ってメニューから「学習」を選択し、「移動に関する学習」から開始する。
  2. 3Dデータを作成する。

    Tfas上で W10,000xD5,000xD2,000(mm)のオブジェクトを配置したいが、Tinkercad上では大き過ぎるので、1/100モデル(W100xD50xH20)で作成した。
  3. データを保存(エクスポート)する。

    ・「デザイン内のすべて」を選択
    ・3dFormatsの「obj」を選択すると、ZIPファイルがダウンロードされるので、適当なフォルダで展開する。
    ※「stl」では、Tfas上で3Dビューした際にメッシュ線がでるオブジェクトとなる。
  4. MeshLabを起動し、「File」から「Import Mesh...」で、先ほど展開して作られたファイル(.obj)を選択し開く。
  5. 特に編集する事無く、そのまま「File」から「Export Mesh As...」を選択する。
    「Files of type:」で「DXF File Format (*.dxf)」を選択し、適当なファイル名を付けて「Save」(保存)する。

    「VRML File Format (*.wrl)」ではオブジェクトの向きが90度変わる為、お勧めしない。

Tfasで3Dデータを3D部品として登録する

  1. Tfas上で「5面図登録」→「登録用図面作成...」を選択し、「部品登録」画面を表示する。
    Tfas 10Eの場合、「電気」→「部品メンテナンス」→「5面図登録」→「登録用図面作成...」
  2. 部品コード、部品名称、呼出しコードを入力する。
  3. 「詳細設定(B)」をクリックし、ユーザー部品ストック名と、分類名称を選択する。
  4. 標準の登録枠では、6000x2000(mm)までしか描画できないので、「登録枠拡大・縮小」にて登録枠を拡大する。
    ※今回は4倍に拡大した。
  5. 登録枠の平面エリアに3D部品用の平面図を描く。

    ※3Dデータ登録用の枠と重なるが無視する。
    ※今回は平面図のみ描画した。
    ※クイック断面で好く使う正面と右側面を描画して置くと便利。
  6. 「境界図形指示」を選択し、部品境界線を選択する。
  7. 「3Dデータ配置...」を選択し、先ほど保存した .dxfファイルを選択する。
    読み込む際、「3Dデータを軽量化して読み込む」と「解析した綾線情報で表示する」をチェックし、「丸め精度」は標準の「0.1」とする。
  8. 表示された3Dデータ登録枠にある平面の中心点に3Dデータを配置する。
    1/100モデルで作成している為、非常に小さなメッシュデータで表示される。
  9. 3Dデータと基準点がズレた場合、「3Dデータ移動」を選択し修正する。
  10. Tinkercad上で1/100モデルとして作ったので、「3Dデータ拡大縮小」で100倍する。
  11. 部品サイズが大きいと平面と3Dの登録枠が重なり、見難くなる。

    平面、断面、3Dデータをそれぞれ個別で部品登録する等、回避方法もある(多分、この方法がスマートで正しい)が、本稿では取り上げない。
    ※「断面・3Dデータ登録」の方法を説明するのが少々めんどい。
  12. 「5面図登録」→「登録」を選択し、部品登録を完了する。
  13. 適当な図面に登録した部品を配置し、3D表示して確認する。
以上。


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